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デジタル産業へ生まれ変わる3つの鍵
適切なDX人材を配置しDX推進をゴールへと導くことが、経済産業省の提唱する新時代のデジタル産業へと生まれ変わる大切なポイントです。
しかし、そのためには人材の配置だけでは不十分で、さらに大前提として「無ければならない」考え方があります。
そのための3つの鍵は次の通りです。
本気の経営層コミットメント
DX推進を成功へ導くためには迅速な意思決定が求められ、時に経営方針自体の変更や投資・組織改革が必要となるケースもあります。
これはDX担当部署や現場レベルで判断できることではなく、何よりも経営層がDX推進に主体的に係ることが必要です。
「DXをやらなければいけないからやる」のではなく、なんとしてでも「DXを推進して自社の経営を変革し新たなデジタル産業へと生まれ変わるといういう確固たる意思」が求められます。
徹底的なユーザー第一主義
DXには大きく分けて「守りのDX」と「攻めのDX」があります。
この内、データの可視化や業務プロセスの効率化など自社でコントロール出来る部分が「守りのDX」です。
しかし、DX本来の目的である新しい価値の創出などは、主にステークホルダーをも巻き込んだ「攻めのDX」にこそ本筋があります。
- 既存の商品・サービスの高度化や提供価値向上
- 顧客接点の抜本的改革
- ビジネスモデルの抜本的改革
これらの価値を得ていくためには、何よりもユーザーの視点を意識する事が求められます。
新型コロナウイルスの影響でユーザー体験の変貌を余儀なくされている多くの企業においても、「ユーザーが何を求めているのか」を時勢や未来予想を見据えながら、最新のシステムを活用し新たな形を実現していくことがDXの目的です。
徹底的なユーザー第一主義を貫く考え方が無ければ、DXの成功はありえません。
レガシーシステムからの脱却
部署ごと、場面ごとに場当たり的に採用・運用してきた各種の業務システム。
それらは一部連動がされていなかったり、ブラックボックス化して全体像が俯瞰して見られなかったりと、多くの企業で既存のシステムはレガシーシステムと化しています。
こうしたシステムを一度徹底的に破壊し、一元化したシステムとして再構築するという大胆な発想も、デジタル産業へと生まれ変わるには必要な思考です。
収集した膨大なデータやシステムを、社内のどの部署からも適切にアクセスし、管理・享受できることはDXの基本となります。
まとめ
DX推進を成功へ導く5つの役割と、デジタル産業へ生まれ変わる3つの鍵について解説しました。
まず第一に必要なのはヒトであり、そのためには経営ビジョンに基づいたDX推進を行うという意思が求められます。
目の前の課題を解決するために必要なのは、まずそうした経営層から社内外のスタッフを含めた全ステークホルダーの共通認識です。
今一度自社のDX推進プランを見つめ直すためにも、そうしたベーシックマインドの確認を徹底して戦略を練ってみてください。