【解説】話題のClubhouseにみるデジタルトランスフォーメーション(DX) - DXportal

【解説】話題のClubhouseにみるデジタルトランスフォーメーション(DX)

2021年も新型コロナ禍による緊急事態宣言での幕開けとなった日本で早くも1月が終わろうとしていた頃からClubhouseというキーワードがインターネットだけでなくテレビのニュースや情報番組でも取り上げられるようになりました。

DXportalユーザーでも何等かの形でClubhouseを使用されている方が増え始めているのではないかと思います。既に色々なメディアで取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、その生い立ちも含めて現在に至るまでの背景を整理してみたいと思います。

Clubhouseが日本に上陸したのは2021年1月とつい最近の出来事ですが、その起源は米国で2人の共同創業者(Pinterestによって買収されたモバイルアプリHighlightを創業したポール・デイヴィソンと、Google Mapsなどでエンジニアとして働いていたローハン・セス)によって2020年2月頃に設立されたAlpha Exploration社が提供を始めた音声にフォーカスしたSNSです。同社は設立直後にシード・ラウンド(創業間もないベンチャー企業がおこなう資金調達)と呼ばれる資金調達方法により複数のエンジェル投資家から資金調達を実施し、更に名門ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)がこのサービスに注目した結果少なくとも100万ドル(日本円換算で約1億円)を集めたとされ、当時から米国では話題になっていました。

Alpha Exploration社が設立直後にサービス提供を始めたのはTwitterログインを通じてポッドキャストが聞けるようなサービスで2020年4月中旬頃まで運営されていましたが、デイヴィソンたちにとっては満足の行くサービスではなかったらしく、その後ユーザーが簡単にポッドキャストに参加できるようサービスを改善し余計な機能を削ぎ落とした結果、前述の資金調達を実施したタイミングと前後してClubhouseと名付けられた新しいサービスを完成させました。

ここで着目したいのは音声にフォーカスしたSNSであるということです。

音声でのメッセージ交換やチャット機能を提供するものとしては歴史的にも古いSkypeや日本でもユーザーの多いLINEなど先行しているものも多い中、なぜ改めて音声にフォーカスしたSNSが話題になっているのかと言えば、そこはやはり新型コロナ禍という世界中で不可避な環境下で従来からのコミュニケーションが制限を受ける環境でのデジタルトランスフォーメーション(DX)がトリガーになっているのだと思われます。

そこには、多くの企業や個人がリモートワークを推進する中、ネットワーク品質や接続環境によっては残念ながら影響を受けることもある動画(或いは画面共有)を伴うリモートコミュニケーションによるフラストレーションが影響する要素として存在しているのは否めない事実で、恐らく多くの方が業務でのVC(ビデオコミュニケーション/ビデオカンファレンス)やオンライン飲み会のような機会に画像表示が障害になって音声が聴き辛くなったり音声にタイムラグが発生したりして画像をオフにされた経験もあるかと思います。

例えば、同じ社内でも地理的に数千キロにおよぶ距離と時間の差が存在する欧米企業では古くから電話会議やボイスメールといったコミュニケーション手段はアナログの時代から有効なツールとして活用されてきました。

また、新型コロナ禍によって様々なコミュニケーションが制限を受けている今、カフェでの朝活のような感覚でリアルタイムに参加できるSNSとしてClubhouseが日本でも話題になっているのもニューノーマルの一つの形と言えます。

現時点でClubhouseへ参加するにはユーザーの持つ「招待枠から招待を受ける方法」と公式サイトからアプリをダウンロードしてユーザー登録を実施した後「ウェイティングリストに登録して公式サイトからの許可を待つ方法」と2通りありますが、仮に招待を受ける形でユーザーが増えていくとすれば1ユーザーが持つ招待枠は2名分を付与されていますから実行再生産数は間違いなく1以上になることも予想され、今後このClubhouseの爆発的拡大が日本でどのような展開を見せるのか、DX視点でも大変興味深い項目の1つとなるでしょう。

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株式会社MU DXportal®編集部。 DXportal®の企画・運営を担当。企業経営者の方々が読みたくなるような記事を日々更新中です。掲載希望・その他お問い合わせも随時受付中。

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