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優秀なDX人材を確保する経営トップの思考とは
DX人材に求められる5つのマインドセットを紹介しましたが、かといってこれら総てを兼ね備えた人材というのは、正直言って稀有(けう)な存在です。
それに加えてITスキルにも長けた人材など、「社内にたまたまそうした人材がいた」などはほとんど無いでしょう。
多くの場合は少しでも素養のある人材の教育に時間と資金をかけたり、外部から招聘する必要があります。
しかし、どちらの場合でも既存の雇用条件や雇用形態では、うまく機能しないケースもあるのではないでしょうか。
特に外部からDX人材を採用する場合を考えると、優秀なDX人材は既にどこかの企業に所属していたり、国内では探しきれないなどの状況も考えられます。
こうした事態に対応するには、経営トップの思考そのものにも柔軟性が求められるのが現状です。
- 他社との兼業を認める雇用条件の緩和
- 社内スタッフへの手厚い育成補助
- 海外の人材も雇用可能な環境整備
こうした条件を受け入れる等、既存の価値観では収まらない働き方や雇用条件を全社員に認める必要もあるでしょう。
「オレの会社」という小さな枠組みに収まらず、従業員全体、ひいては社会全体が利益を享受できるように考える経営トップの姿勢は、必ずや強力なメッセージとなって周囲に伝播します。
優秀なDX人材を確保するためには、まず自分から変わる。
そんな意識が、現代の中小企業の経営トップには求められているのではないでしょうか。
まとめ
優秀なDX人材の求められる5つのマインドセットについて解説いたしました。
- 現状を変え新しいものを生み出す思考
- 諦めずやり抜く姿勢
- 発想の転換がきく柔軟性
- 自ら考え解決する実行力
- 周囲を巻き込むマネジメント力
これに加えてITスキルにも長けた人材を、総て自社のスタッフに求めるのは大抵の企業にとっては無理な話です。
複数の人材が互いを補いながら、DX担当部署としてこれらのマインドセットを網羅し、強力なリーダーシップでDXを推進する。
人材不足の中DXを滞りなく推進するためには、そうした柔軟な発想も求められます。
それでもこの5つのマインドセットを組織として欠かさないように意識して、強いDX推進部署を作り上げてください。