DXportal - 【中小企業のDX】大企業のように進まない理由と、取るべき3つの手段

【中小企業のDX】大企業のように進まない理由と、取るべき3つの手段

【中小企業のDX】大企業のように進まない理由と、取るべき3つの手段

DX(デジタルトスフォーメーション)の成功事例を次々と打ち出す大企業に感化され、同じように試行錯誤している中小企業が増えてきています。

しかし、大企業がやっているようなDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでも、想定していたような成果が出ないこともあるはずです。

今回の記事では、そんな中小企業がどのように障壁を乗り越えていけばいいのか、陥りやすい課題と打破するための解決策をお伝えします。

中小企業のDXが思うように進まない理由

中小企業のDXが思うように進まない理由

中小企業が大企業をまねてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しても、なかなか成果が表れない理由は主に2つあります。

まずは、自社のケースが以下の課題に当てはまるか見ていただき、思い当たる節があれば、DXの足枷となる可能性があることを把握してください。

  • DXに充てられる人材と資金が限られている
  • DXのスケールを大きく捉えている

DXに充てられる人材と資金が限られている

中小企業では、大企業のようにITや情報システムの専任担当者がいないケースが多く、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めようとしても、DXに特化した部門の設立が困難になります。

また、新型コロナ禍では経営状態が悪化して、IT領域にかけられる金額が少ない企業も増えているのが現状です。

そのような状況では、DX(デジタルトランスフォーメーション)を象徴するような、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)などを、直ちに導入するのは難しいでしょう。

そのため、DX(デジタルトランスフォーメーション)に踏み出したとしても、人材と資金面が限界に達してしまい、中途半端に終わってしまう中小企業は少なくありません。

DXのスケールを大きく捉えすぎている

DX(デジタルトランスフォーメーション)は概念が幅広く、スケールを大きく捉えてしまい、DXを道半ばであきらめてしまう中小企業も見受けられます。

たしかに、世間では「DXには組織の改革が欠かせず、ビジネスモデルの刷新が必要」といわれており、この言葉は間違いではありません。

しかし、資金と人材を十分に充てられない、中小企業の社内スタッフにとっては、このフレーズは負担でしかなく、ハードルが高いと感じてしまうのです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを宣言したものの、先へ進まない場合、社内スタッフがDXのスケールを大きく捉えすぎており、足踏みしてしまっている可能性があります。

中小企業が取るべき3つの手段

中小企業が取るべき3つの手段

中小企業ならではの課題を解決するためには、考え方を自社の尺に合わせて、取り入れやすいものから少しずつ始めることがポイントです。

中小企業が、DX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させるために取るべき手段は、以下の3つがあげられます。

  • スモールステップから始める
  • 人材不足はデジタイゼーションで解決
  • 資金不足は補助金を活用する

スモールステップから始める

DX(デジタルトランスフォーメーション)の成功例として、大企業の取り組みが数々のメディアで取り上げられていますが、中小企業はそのまま真似るのではなく、小さなDXから始めることが、成功の秘訣です。

「DX(デジタルトランスフォーメーション)で自社に新しい風を巻き起こし、組織の在り方を変革する」というのは、取り組み続けてステップアップを重ね、最後にたどり着く段階といえます。

ですから、DX(デジタルトランスフォーメーション)のスケールの大きさを、もっと小さくして、日々の業務から始めてみてください

それはたとえば、書類のPDF化や、月に1回全社テレワークの日を作る、といったことでもいいのです。

組織の変革は長期的なゴールとして必要ではありますが、たどり着くまでに、今できることを見つけて、やるべきことを着実にこなしていってください。 

人材不足はデジタイゼーションで解決

人材不足はデジタイゼーションで解決

ITに詳しい担当者がいない場合は、外部ベンダーの手なども借りながら、デジタイゼーションを進めることが、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるための有効な手段です。

デジタイゼーションとは、簡単にいうとアナログデータをデジタル化することで、人の手で行っている業務をオンラインに移行して、効率化させることを目的とします。

中小企業が導入しやすいのは、SaaS(Software as a Service=Webを通じて利用できる外部のソフトウェア)と呼ばれる、コミュニケーションツールや売上管理などのツールです。

【SaaSの一例】

  • ビジネスチャット
  • 社内SNS
  • グループウェア
  • ERP
  • 会計ソフト
  • CRM/SFA
  • プロジェクト管理
  • 名刺管理

デジタイゼーションが進めば、リモートワークの体制を活用して、外部にいる優秀な人材を起用することや、システム刷新の際に、オンラインでベンダーの担当者に即時相談することができるようになります。

資金不足は補助金を活用する

資金不足は補助金を活用する

ITへの投資金額を割けない場合は、中小企業を対象とした補助金を活用するのも一つの手です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する補助金・助成金は以下のようなものがあります。

  • IT導入補助金
    中小企業・自営業の方がITツールを導入する際に活用できる補助金。IT導入支援事業者が申請・手続きをサポート。【独立行政法人中小企業基盤整備機構】
  • ものづくり補助金
    中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」【経済産業省・中小企業庁】
  • キャリアアップ助成金
    有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度。【厚生労働省】

*:2020年度の公募はすべて締め切られました。2021年度の公募日程などは現時点(201.2.7)では未定です。

自社の資本だけでDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現できないときには、これらの制度を活用すれば、資金に余裕のない中小企業の場合でも、安心してビジネスモデルのDX化へと踏み出せるはずです。

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株式会社MUは「IT導入支援事業者」に認定されています。「IT導入補助金」をはじめとした各種補助金を利用できる、DX推進プログラム【経営診断軍師システム】をローンチしております。詳しくは弊社までお問い合わせください。

まとめ

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に行き詰まっている中規模事業、小規模事業者の担当者に向けて、中小企業が抱えやすい課題と、取り組むべき3つの手段を解説してまいりました。

中小企業は得てして、大企業をまねたDX推進に陥ってしまう傾向がありますが、自社の状況や目的に見合った策を練らないと、数年後にはデジタル社会での競争の敗者となる恐れがあります。

今は苦しくとも、助成金などを利用しながらでも少しずつ予算を投入し、スモールステップの開発により一歩ずつでも前進することが、中小企業の身の丈にあったDX推進手段で、それがゆくゆくは企業発展の一助となるはずです。

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この記事の執筆者

福田 大真

中小企業診断士 / 法政大学経営大学院特任講師

福田 大真

DXに関する研究、論文の発表などを行う。 デジタルトランスフォーメーション(DX)の第一人者。 趣味は酵母の発酵についての話を肴に美味しいお酒を飲むこと。

福田 大真

中小企業診断士 / 法政大学経営大学院特任講師

福田 大真

DXに関する研究、論文の発表などを行う。 デジタルトランスフォーメーション(DX)の第一人者。 趣味は酵母の発酵についての話を肴に美味しいお酒を飲むこと。

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