2022年11月30日(現地時間)、米国の人工知能(AI)研究所OpenAIが発表した、対話に特化した「テキスト生成AI(対話型言語モデル)」こと「ChatGPT」は、世界中で大きな話題を呼んでいます。
その影響は凄まじく、例えば、米国メディア「BuzzFeed」が、記事制作にChatGPTを導入することを発表した途端、同メディアの株価は200%以上も急騰しました。
さらに、2023年2月6日、ライバル企業であるGoogle社は、ChatGPTの台頭に対抗して、AIによる自動応答ソフト「Bird(バード)」をテストユーザー向けに公開中であり、「数週間以内には一般利用が可能になる」と発表しています。
AIの急速な進化によってもたらされた次世代型チャットボット「ChatGPT」は、デジタル社会におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進施策として大きな可能性を持っているばかりか、企業のビジネスモデルを大きく変える可能性すら秘めていると言われています。
ところで、実際のところ、現時点におけるChatGPTの記事作成能力は、どの程度なのでしょうか。
これを検証するために、今回DXportal®編集部では、ChatGPTにDXに関するテーマを与え、実際に記事を書かせる実験を行いました。
さらに、その記事に編集部にて解説を行いましたので、現在のChatGPTの実力を客観的に判断する材料としてみてください。
目次
ChatGPTへの質問
記事のテーマは「中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを推進するにあたり注意すべきポイント」としました。
まずはChatGPTに「中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを推進するにあたり注意すべきポイントを教えて」と打ち込んでみます。
生成されたテキストは次の通りです。
【ChatGPTによるテキスト作成】
中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを推進する上で注意すべきポイントは以下の通りです:
- コミットメント:デジタルトランスフォーメーションは、経営者と従業員全体のコミットメントが不可欠です。経営者は、デジタル変革を組織の戦略の一部として捉え、従業員にもその認識を持たせることが重要です。
- セキュリティ:デジタル環境では、セキュリティリスクが増加します。経営者は、デジタルアセット、情報、およびその他の重要なデータを保護するために、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
- データ分析:デジタルトランスフォーメーションには、データ分析能力が不可欠です。経営者は、データを使用してビジネス上の意思決定を行い、市場動向、顧客ニーズ、競合他社などに関する情報を理解することが重要です。
- チーム構成:デジタルトランスフォーメーションには、適切なチーム構成が不可欠です。経営者は、デジタル専門家、ビジネスアナリスト、および関連する従業員を含めた適切なチームを組成することが重要です。
- 投資:デジタルトランスフォーメーションには、適切な資金投資が不可欠です。経営者は、必要な技術、人材、およびリソースを投資することが重要です。
次に、「これを1つの記事にするとした場合の見出し構成を作って」と打ち込んでみました。
【ChatGPTによるテキスト作成】
以下は、中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを推進する際に注意すべきポイントをカバーする記事の見出し構成の例です:
- 中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるために
- 経営者のコミットメント:デジタル変革を戦略の一部とすることが重要
- セキュリティ:デジタル環境におけるリスクを最小限に抑える
- データ分析:ビジネス意思決定のためにデータを活用する
- 適切なチーム構成:デジタル専門家とビジネスアナリストを組み込む
- 投資:技術、人材、リソースを投資することが重要
- まとめ:中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるためのポイント
これらの見出しを元に、詳細な内容を記述していけば、中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるための指針となる記事を作成することができるというのがChatGPTの回答というわけです。
なかなかバランスの良い構成ができたのではないでしょうか。
そこで、これをもとに記事を書いてもらうことにし、まずは「1を詳しく書いて」と質問してみました。
そこで生成されたのは次のテキストです。
【ChatGPTによるテキスト作成】
「中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるために」
デジタルトランスフォーメーションは、ビジネスの成功に欠かせないものとなっています。中小企業の経営者は、デジタル変革を効率的かつ成功的に実施するために、以下のポイントを考慮する必要があります。
- 経営者のコミットメント:デジタル変革を戦略の一部とすることが重要です。経営者は、デジタル変革の推進に対する強いコミットメントを示すことが大切です。
- セキュリティ:デジタル環境におけるリスクを最小限に抑えるために、セキュリティ対策が不可欠です。データや情報の漏洩やハッキングから企業を守るために、適切なセキュリティ対策を実施することが大切です。
- データ分析:ビジネス意思決定のためにデータを活用することが重要です。データ分析により、ビジネスのパフォーマンスを把握し、新しいビジネスチャンスを探求することができます。
- 適切なチーム構成:デジタル変革には、デジタル専門家やビジネスアナリストなど、適切なチームメンバーが必要です。これにより、デジタル変革の成功に向けた戦略を効率的かつ正確に立てることができます。
- 投資:技術、人材、リソースなどの投資が不可欠です。デジタル変革を成功させるためには、適切なリソースを投入することが大切です。
- ビジネスプロセスの見直し:デジタル変革は、ビジネスプロセスにも影響を及ぼします。ビジネスプロセスを見直し、デジタル化することで、効率的かつ迅速なビジネス運営が可能になります。
- 顧客とのコミュニケーション:顧客とのコミュニケーションは、デジタル変革において非常に重要です。顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客ニーズを把握し、サービスの向上に努めましょう。
- 適切なタイミング:デジタル変革を実施するタイミングも重要です。ビジネス状況やリソースなどに応じて、適切なタイミングでデジタル変革を実施することが大切です。
- 柔軟なアプローチ:デジタル変革は、常に進化し続けています。柔軟なアプローチを心がけ、常に最新の技術やトレンドに対応することが大切です。
- 継続的な学習:デジタル変革においては、常に新しい技術やトレンドが登場します。継続的な学習を心がけ、常に最新の情報に触れていることが大切です。
以上が、中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるために注意すべきポイントです。デジタル変革を効率的かつ成功的に実施するためには、上記のポイントを適切に考慮し、実行することが大切です。
7項目の見出しのうち、「1を詳しく書いて」とお願いしたところ、なぜか今度は改めて10項目に分かれた見出しが生成されました。
しかし、それぞれの内容は、記事と呼ぶにはいささか心もとない情報量です。
そこで、改めて1項目ずつもっと詳しく書いてもらえるように質問の仕方を変更し、10項目の本文をそれぞれ生成した後、まとめ文と序文を書くように指示しました。
それでは、次章ではこの方法で実際にChatGPTが生成した記事をご紹介します。
ChatGPTによる生成記事
タイトル:中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを成功させるために
デジタル変革は、ビジネスにとって欠かせないものになっています。この記事では、デジタル変革を成功させるための7つのポイントを詳しく解説します。適切なチーム構成やリソースの投資、ビジネスプロセスの見直し、顧客とのコミュニケーション、タイミングの調整、柔軟なアプローチ、継続的な学習など。このポイントを押さえて、効率的かつ迅速なデジタル変革を実現しましょう!
経営者のコミットメント
デジタル変革を戦略の一部とすることは、中小企業の経営者にとって非常に重要なポイントです。デジタル変革は、ビジネスに大きな影響を及ぼすため、経営戦略において重要な役割を果たします。しかし、デジタル変革を成功させるためには、経営者のコミットメントが不可欠です。
経営者は、デジタル変革を推進するために、強いコミットメントを示すことが大切です。このコミットメントは、経営者自身の信念やビジョンに基づいています。このコミットメントは、従業員や顧客など、ビジネスに関連するすべてのステークホルダーに対しても示されます。
経営者のコミットメントは、デジタル変革に対する従業員や顧客などの信頼を高め、デジタル変革の成功に向けた共通の目標を作り出すためにも重要です。経営者のコミットメントは、デジタル変革を推進するためのリソースの投入や、従業員のトレーニングなど、ビジネスに対する投資を促進することもできます。
以上から、中小企業の経営者は、デジタル変革を戦略の一部とすることとともに、強いコミットメントを示すことが大切であることが確認できます。このコミットメントは、デジタル変革を成功させるための重要な要素となり、ビジネスにおいての効率的かつ成功的な運営を実現することができます。
セキュリティ
中小企業の経営者がデジタルトランスフォーメーションを推進する上で、セキュリティは重要なポイントです。デジタル環境においては、データや情報の漏洩やハッキングなどのリスクが常に存在しています。これらのリスクは、ビジネスに大きな影響を及ぼすことがあります。したがって、適切なセキュリティ対策を実施することが不可欠です。
セキュリティ対策は、データや情報の漏洩やハッキングなどから企業を守るために、欠かせません。例えば、パスワードポリシーやアクセス制御などの認証対策を実施することで、不正なアクセスからデータや情報を守ることができます。また、データのバックアップや復旧などの調整対策も実施することで、データの損失や破損から企業を守ることができます。
さらに、社内のセキュリティポリシーやトレーニングなどを実施することで、従業員のセキュリティ意識の向上とともに、企業全体のセキュリティ強化が図れます。また、サードパーティのセキュリティ認証などを取得することで、顧客やビジネスパートナーからの信頼を高めることもできます。
以上から、中小企業の経営者は、デジタル環境においてのリスクを最小限に抑えるために、適切なセキュリティ対策が不可欠であることが確認できます。このセキュリティ対策は、ビジネスにおいて安全かつ安心な運営を実現することができます。
データ分析
「データ分析」は、中小企業の経営者にとって非常に重要なポイントです。デジタル環境においては、多数のデータが生成されますが、これらのデータを適切に活用することで、企業のパフォーマンスを把握し、より良いビジネス意思決定をすることができます。
データ分析には、各種のツールや技術が用意されており、ビジネスデータから有益な情報を抽出することができます。例えば、顧客の動向やマーケティングキャンペーンの成果などを把握することができます。
このようなデータ分析を行うことで、企業は新しいビジネスチャンスを発見することができます。例えば、顧客ニーズの変化に対応する新しいサービスを開発することができたり、新しいマーケティング戦略を立てることができます。
しかしながら、データ分析には専門の知識やスキルが必要となりますので、専門家やコンサルタントの支援を受けることも大切です。また、データを正確に収集することも大切ですので、適切なデータ収集システムの整備も必要となります。
以上が、中小企業の経営者がデジタル変革を成功させる上で重要な「データ分析」についての解説です。
適切なチーム構成
「適切なチーム構成」は、デジタル変革の成功に向けた重要なポイントの一つです。デジタル変革には、専門知識やスキル、ビジネスアナリシス能力などが必要です。これに対して、適切なチームメンバーを組成することが大切です。
例えば、デジタル専門家やビジネスアナリストなどが必要です。これらのチームメンバーは、デジタル技術を活用したビジネスの最適な戦略を立てることができます。彼らは、デジタル技術を活用したビジネスの見通しを把握し、将来的なビジネスチャンスを探求することができます。
さらに、適切なチーム構成は、デジタル変革のプロジェクトを効率的かつ正確に遂行することができます。各チームメンバーが持つ専門知識やスキルを活用することで、デジタル変革の成功に向けた戦略を確実に実行することができます。
このように、適切なチーム構成は、デジタル変革の成功に向けた重要なポイントであり、中小企業の経営者はこのポイントを十分に考慮する必要があります。
投資
「投資」は、デジタル変革を成功させるために非常に重要なポイントです。中小企業の経営者がデジタル変革を推進するためには、適切なリソースの投入が必要です。これには、技術、人材、リソースなどが含まれます。
技術的な面では、デジタル変革に必要なインフラやソフトウェアなどを購入するための投資が必要です。これにより、デジタル変革の成功に向けた目標を達成するために必要なツールが揃います。
人材に関しては、デジタル専門家やビジネスアナリストなど、デジタル変革に必要なスキルを持った人材を確保するための投資が必要です。これにより、デジタル変革の成功に向けた戦略を効率的かつ正確に立てることができます。
リソースに関しては、デジタル変革を推進するために必要な人的リソースや物的リソースなどを確保するための投資が必要です。これにより、デジタル変革を成功させるために必要なリソースが揃っていることが保証されます。
結論として、デジタル変革を成功させるためには適切なリソースの投入が不可欠です。技術、人材、リソースなどを適切に投入することで、デジタル変革の成功に向けた目標を達成することができます。
ビジネスプロセスの見直し
「ビジネスプロセスの見直し」は、デジタル変革の中でも重要なポイントの一つです。企業はデジタル技術を活用することで、より効率的かつ迅速なビジネス運営が可能になります。そのためには、ビジネスプロセスを見直すことが必要です。
ビジネスプロセスの見直しには、次のようなステップが含まれます。
- 現在のビジネスプロセスの確認: まずは現在のビジネスプロセスを把握し、どのような問題点があるのかを明確にすることが大切です。
- ビジネス要件の定義: 次に、ビジネスの要件を明確に定義します。これにより、ビジネスプロセスの最適化に向けた目標を明確にすることができます。
- ビジネスプロセスの最適化: 次に、ビジネスプロセスを最適化するために必要な改善点を検討します。これには、デジタル技術の活用やワークフローの見直し、タスクの自動化などが含まれます。
- 実装: 最後に、最適化されたビジネスプロセスを実際に実装します。これにより、より効率的かつ迅速なビジネス運営が実現されます。
ビジネスプロセスの見直しは、デジタル変革の成功に向けた重要なステップであり、効率的かつ迅速なビジネス運営を実現するためには欠かせません。
顧客とのコミュニケーション
「顧客とのコミュニケーション」は、デジタル変革によって、顧客とのコミュニケーション方法が大きく変わっています。顧客はデジタルツールを使って企業とコミュニケーションをとることができます。このため、企業は顧客とのコミュニケーションを重視し、顧客ニーズに応えることが大切です。
デジタル化によって、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズに、効率的に行うことができます。例えば、ソーシャルメディアやメッセージングアプリを使って顧客とのコミュニケーションを行うことができます。また、顧客データを分析することで、顧客ニーズを把握し、顧客満足度の向上に努めることもできます。
顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客満足度を高めることができます。顧客満足度が向上することで、顧客の信頼関係が強まり、顧客忠誠度も向上します。さらに、顧客からのフィードバックを受け取ることで、サービスのより良い向上に向けた取り組みを進めることができます。
以上のように、顧客とのコミュニケーションはデジタル変革において非常に重要なポイントです。企業は顧客とのコミュニケーションを重視し、顧客ニーズに応えることが大切です。
適切なタイミング
「適切なタイミング」は、デジタル変革の成功に向けて極めて重要な要素です。ビジネスの状況やリソースなどを考慮して、適切なタイミングでデジタル変革を実施することが大切です。
例えば、ビジネスが景気に乗っている時やリソースが十分にある時などは、デジタル変革による改善を実現するための投資を行いやすい状況になります。また、顧客ニーズや市場動向も変化するため、これらに応じて適切なタイミングでデジタル変革を実施することが大切です。
一方、ビジネスが苦境に陥っている時やリソースが不足している時などは、デジタル変革による改善を実現するための投資が困難な状況になります。このような場合、デジタル変革を実施するためには、適切なタイミングを選択して投資を行うことが大切です。
したがって、適切なタイミングを選ぶことで、デジタル変革が効率的かつ成功する可能性が高くなります。
柔軟なアプローチ
「柔軟なアプローチ」とは、デジタル変革に対して、常に変化し続けている状況に適応することを指します。デジタル技術は日々進化しており、常に最新の技術やトレンドに対応することが求められます。そのため、柔軟なアプローチを心がけ、常に変化に適応し、最新の技術やトレンドに対応することが大切です。これにより、デジタル変革を成功させるための最適な戦略を立てることができます。
継続的な学習
「継続的な学習」という要素は、デジタル変革に対応する上で欠かせないものです。デジタル変革は、常に進化し続けていますので、常に最新の技術やトレンドに対応することが大切です。そのためには、継続的な学習が欠かせません。
デジタル変革に伴い、新しい技術やトレンドが登場することも多いため、それらに対応するためには常に学習を続けることが必要です。また、デジタル変革を成功させるには、適切なスキルや知識が必要です。そのためには、継続的な学習を通じてスキルアップを図りましょう。
デジタル変革は、ビジネスだけでなく個人にも影響を及ぼすものです。個人としても継続的な学習を心がけ、最新の情報に触れていることが大切です。
継続的な学習には、様々な形態があります。オンラインコースやセミナー、実務経験などがあります。自分に合った学習方法を見つけ、継続的に学習することが大切です。
まとめ
この記事では、デジタル変革に向けた戦略を効率的かつ成功するために、重要な要素が7つ挙げられています。これらの要素は、データ分析、適切なチーム構成、投資、ビジネスプロセスの見直し、顧客とのコミュニケーション、適切なタイミング、柔軟なアプローチ、継続的な学習です。これらの要素を適切に把握し、実践することで、デジタル変革の成功に向けた効率的かつ効果的な戦略を立てることができます。
DXportal®編集部による総評
いかがでしょうか?
最初に生成した見出しに引っ張られたのか、10項目あるにも関わらず、序文もまとめも「7つ」と書かれている点は気になりますが、概ね記事として成立しているといえるのではないでしょうか。
それぞれの項目の内容を詳しく見てみても、その記載内容は概ね適切なように思われます。
現時点においても、すでにChatGPTの実力には目を見張るものがありと言えるでしょう。
ただし、余談にはなりますが、以前、筆者が個人的に「◯◯(という名前のミュージシャン)の代表曲を教えて」と聞いてみた際には、ファンから見ると「なぜこの曲が?」と思わざるを得ない曲が表示されました。
それどころか、明らかに違うミュージシャンの代表曲も一緒に表示されたのです。
このミュージシャンの例のように、ChatGPTは必ず正確な情報をピックアップしてくれるとは限らないという事例も見受けられます。
ただし、今回の記事に関しては、そうした明らかな間違いはないものの、記載内容自体は通り一遍のありふれた内容をまとめただけのものになっているように感じられます。
そのため、正直いって、DXに関してそこまで知識のない中小企業の経営者が、この記事だけを読んで「DXに取り組もう」と思うことはないでしょう。
例えばDX関連の記事を専門に扱う当DXportal®では、ただ単に情報を掲載するだけではなく、その情報をもとに「どうすればいいのか」あるいは「どのように考えればいいのか」といった内容を含んだ記事作成を心がけています。
それは、DXportal®編集部としての「主張」を含めた内容を発信してこそ、私たちにしか提供できない情報を伝えられるのではないかと考えているからです。
しかし、そのような人間だからこそ書ける主観的な文章は、ChatGPTだけでなく、AIによるテキスト生成システムで書くことは少なくとも現時点ではできません。
これを考えると、「ChatGPTで記事を生成する」と言ってもは、情報まとめ記事などは作成可能かもしれませんが、そこから先の筆者のオリジナリティや主張性を持った記事の作成は難しいと考えられます。
このような限界はあるものの、米国メディア「BuzzFeed」が、記事制作にChatGPTを導入することを発表したように、ChatGPTはメディアDXやテキストによる顧客対応の今後を大きく変える可能性を持ったテクノロジーであることは間違いありません。
ただし、ChatGPTの限界を踏まえた上で適切な役割を与え、また生成された記事の情報に間違いがないかを、検収者が精査することは必須です。
自社の発信コンテンツにChatGPTを活用する際には、そうした点に十分に注意しつつもこのテクノロジーが生み出す新しい可能性を模索してみてください。